[レギュレーションのウラ]
楕円のコースをグルグル走り、1番にゴールした人の勝ち。…競技そのものが古くからほとんど変わらないダートトラックは、そのルールもシンプルかつアバウトな傾向があります。 設定されるレギュレーションは(誤解を呼ばないように)なるべく短文で規制事項を説明せねばなりません。
そこで問題となって来るのが「文の解釈」です。RRワンメイクならば楽なのですが、専用マシンの少ないダートトラックの場合、様々な車種がエントリーして来ます。 レギュレーション文はそれらに対応するため 最大公約数的な表現となります。
例えば 125ccクラス。これはTT-R125、DR-Z125などを実際に走行させ、XR100との性能差がほとんど無い(TT-R125は9.8psでXR100と同馬力)ことから 100ccクラス→125ccクラスとなりました。 参加可能車種を増やし門戸を広げる為です。「XR100は125ccまでボアアップしてもイイ」と言う意味で設定されたものではありません。
こういった「レギュレーションの穴」は所々にあり、そこを突けば 何戦かはそのライダーは良い思いが出来るでしょう。 しかし、いずれローカルルールやレギュレーション改正で規制される事になります。
2006年よりノービス各クラスレギュレーションが変わり、N230クラスでは「エンジン、キャブレターはSTDを使用すること」となりました。 これも「穴を突く」と「ヘッドガスケット薄くして、レースガス入れてもイイんだな」とか、「マグネトーとCDIをハイパフォーマンス部品に交換OK」とか「ノーマルキャブの内径を削りビッグボアにするのはOK」とかの解釈に取れてしまう。 ただ、これらは規制強化や厳しい車検につながって行ってしまいます。 レーシングカートの世界では「ガスケットがコンマ2mm、薄いですね。残念、優勝取り消し、失格です」とレース後車検で言われる事が本当に起きている。レース後、車重や排気量、エアクリーナー吸入口直径まで計り、規格と違えば即失格。 もちろんダートトラック界を カート車検のようにしたくてやってる人はいないと思います。 良いパーツを装着して戦闘力を上げたい気持ちはもちろん判ります。 …しかし仲間うちで 違反パーツがついていないか互いに目を光らせ、厳しく徹底した車検を行うダートレースは、楽しくないような気がするのです。
みなさんはどう考えますか…?








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